あなた 谷川俊太郎
いつか夏の来ているのを知った
老いた犬がものうげに私たちを見つめる午后
ひとっ子ひとりいない美術館へ
古いインドの細密画を見にいこう
菩提樹の下で抱き合う恋人たちはきっと
私たちと同じくらい幸福で不幸だ
あなたは私の好きなひと
死ぬまで私はあなたが好きだろう
愛とちがって好きということには
どんな誓いの言葉も要らないから
私たちは七月の太陽のもと
美術館を出て冷い紅茶で渇きをいやそう
< 谷川俊太郎詩集『手紙』所収 >
好きな詩をひとつ。
七月はばたばたしていたので、九月になってUPしました。
いい詩ですよね。
JONTEさん。
あなたはどちらかといえばオンナ心に疎いから、
あたしは時々嫌いになってやると思う。
もう今度こそ嫌いになる。と宣言する。
でも、友だちは口をそろえて、
「ハルさんはジョンくんのこと、絶対嫌いになれない」という。
なぜだろう。
きっと好きになるのに理由はないからだと思う。
気がついたら好きでいる。
恋に落ちている。
能書きなんかいらない。
こうだから好きとか、
こうしてくれるから好きとか、ではなく、
オンナ心に疎くても、それも含めて、
ただただJONTEという存在が好きということ。
惚れた弱みということ。
あなたは私の好きなひと。
死ぬまで私はあなたが好きだろう。
いい歌を歌うアーティストの人はたくさんいて、
あなたより歌が上手い人もごまんといて、
それでもあたしはなぜかJONTEという人の歌が一番好きなんだ。
アナタが40歳になったら、あたしは61歳で、
アナタが50歳になったら、あたしは71歳で、
アナタが60歳になったら、あたしは81歳で、
でも頑張ってライブに行く。
そして、ずぅーーっと幸せでいると思う。