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優しくなりたい

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じわじわ肥えてきた。
体重の増加が止まらない。
飲んでいる薬の影響だろうか。
乳腺外科クリニックの看護師さんのカウンセリングの時に、そういうと、「痩せるよりいいでしょう」とのこと。
そんなもんか、とすごすごと帰る。



信用はしているけれど、気の合わない主治医。
看護師さんも優しいのかそうじゃないのかよくわからない。
でも、信頼はしまくっている。
なんせ手術数は日本で3番目の多さ。
本院は大阪だけれど、分院が近くのクリニックヤードにある。
不満は全くない。



あと三ヶ月で抗がん剤は終わる。
最初の頃は下痢がひどかったけれど、
今は憑き物が落ちたように穏やか。
顔のシミが濃くなったのと、皮膚も黒くなったこと。
あとは、たまにたまらなくダルい。
が、家でゴロゴロしていたら治る。




乳がんに一番よくない女性ホルモンを抑える薬も飲んでいる。
閉経後のなけなしの女性ホルモンを抑えるのだから、高齢化が加速度をつけて進む。
骨粗鬆症にも気をつけていかなくてはいけない。
近いうちにCTを撮って、骨の状態を見るそうだ。



再発、転移を抑えるための抗ホルモン剤はあと4年。
10年飲むひともいるそうだ。
若いひとだと、更年期の症状が出てくる。
乳がんは5年生存率はトップだけれど、
それなりに細やかな治療が続く。



病気療養中なのは普段は忘れている。
気忙しくしているから。
母があまりにワガママを言ったり、
甘えてきたりした時だけ、
突然思い出して「お母さん、私も病気なのよ」と言う。


母はとりあえずハッとして黙るけれど、すぐに忘れて、ぐずぐず言う。
つい最近も実家に帰り、
遊びにきた従姉妹たちと楽しく過ごしたばかり。
が、何をやっても満足はしない。


来月から夫の仕事が少し楽になる。
ちょくちょく帰ることになるだろう。
つい母に邪険にしてしまう。
ああ、優しくなりたい。
実家から帰ってくると、いつもそう思う。











# by haryhareh | 2024-03-14 15:58 | あたしのこと | Comments(0)

洋風おでん日和

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この洋風おでんは相変わらずなんともいえない。
人気ナンバー1の大根 ポルチーニ茸クリームソース(180円)。
もちろん最初に食べる。
クリーミーで、複雑に舌にからむポルチーニ茸ソースが、うなるようにうまい。



やってきたのは、久しぶりの洋風居酒屋「赤白(こうはく)」である。
基本フレンチのメニューでなんでも美味しい。JR大阪のルクアの地下2階にある。
馬蹄型のカウンターと壁際に小さなテーブルがいくつか。
並ぶのが大嫌いな私も、このお店だけは並ぶ。



昼過ぎに入ったのに、真冬の寒さだからか、
すでにホットワインは売り切れだった。
基本料理はフレンチなので、ワインが美味しく、みなさんすごい勢いで飲んでいる。



私は若い頃飲みすぎて、ゲ◯を吐いた経験があり、
ワインと日本酒には近寄らないようにしている。
ホットワインをヴァン・ショーというのは、
近藤史恵さんの『ヴァン・ショーをあなたに』を読んでいたので知っているのみである。



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久しぶりにナミさんと大阪ランチである。
肉は外せない。
大概、もりもり肉を食べに行くのだけれど、
たまにルクア界隈をぶらぶらすることもある。
今日は赤白の後、ルクアの上を徘徊して、
楽しいものを見て、イヤリングを二つ買った。




このブログで、たくさんの方と知り合った。
主にJONTEのファンの方なのだけれど、
そうでない方もいらっしゃる。
きっかけはJONTEであっても、
その先は人と人との優しいやりとりなのは変わらない。



そうでない方の友だちのひとみちゃんは同じ歳で、会ったこともないのに気が合う。
息子さんが大阪勤務で、
ご主人と関西に遊びにいらした時、
家族三人で赤白に行って、美味しかったわ、と連絡があった。
みなさんワインがお好きだから、良かったのかもしれない。
上の息子さんとお姉ちゃん家族も賑やかで
私のお手本の家族なのだ。



そういえば、お正月明けに、とある推しメンの舞台を観にやってきたトミちゃんと、ウリJONTEの地元をふらふらしたり、鶴橋で焼肉じゅうじゅうしたりしたこともあった。


二人とも病気療養中なので、アルコールは控えなくてはいけなくて、
うふふ、と笑いながら、ノンアルコールビールを二杯飲んだ。
とっても冷たくて美味しかった。
最近のノンアルビールは本物のビールみたいだ。



去年はずっとじっとしていたから、
今年はまた友だちに会いに行こうと思う。
親しき仲にも礼儀と心地よい距離は必要だけど、
ちょっとだけ甘えたり、助けてもらったりできるようになりたい。
長女体質なのか、これなかなかできない。
長年の課題。
とりあえずいっぱいおしゃべりして、うふふと笑い合うとこから、スタートしよう。






# by haryhareh | 2024-03-10 20:50 | 本日のランチ、宴会 | Comments(0)

家族の季節

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日々懸命に過ごしていたら、
いつの間にか3月である。
今年はブログをいっぱい書くぞ、と宣言したのに、
あっというまに1日が過ぎてしまう。



お孫1号の桃の節句も、楽しそうに過ごす姿を見せてもらった。
花が好きらしく、お祝いの桃の花のアレンジを早めに届けたら、
可愛いお口をめいっぱい開けて、
「わーー、わーーー」と叫んでいた。



花をお願いした花キューピットさんは、
届け先に近いお花屋さんが、新鮮な花でアレンジ花を作り、
透明なラッピングで大切に抱えて届けてくださる。
ドアを開けたら、ピンクのアレンジがふわっと飛び込んできて、びっくり。



花好きは確かで、
クリスマスのアレンジを届けた時は、
オアシスに延々花を刺したり、ひっこ抜いたりしていたらしい。



早速、小さな胡座の中に、桃の花アレンジを抱え込んで、花をしきりに触っている。
ぎゅっと触ってはいけない、というのはわかっているらしい。
初めてチューリップを触った時も、
痒いとこを掻くような手をして、こわごわ触っていた。



お孫が「こで?」(たぶん、これは何?と聞いてるのだと思う)とチューリップを指差すと、
お孫のお母さんが「チューリップ」と答えている。
次に「こで?」とスイトピーを指差すと、優しく「スイトピーよ」と返事。


菜の花、桃の花、カスミソウ、チューリップ、菜の花とぐるぐると、
「こで?」を連発して、花の名前を何回も確認している。
ただ指差したいだけかもしれない。
小さな魔女のお孫1号、一歳八ヶ月。
可愛いたらありゃしない。



それもこれも、家族で共有できるアプリ「みてね」に息子夫婦がアップしてくれるから、タイムリーに見れる。
良い時代になった。
夫(おじいちゃん)はお孫の動画に支えられ、
癒されて、過酷な最後の一年を乗り切った。
ありがとうである。



これからは少しゆっくり仕事をするらしい。
私も40年続いた朝5時起きから解放される。
少しのんびりしようと思う。


のに、なんと4月から保護犬を預かることになった。
満を持しての15年ぶりに犬のいる生活。
長男も12月に帰ってきて、ホテルマンとして忙しくしている。
家族にもいろいろ季節がある。
いつかひとりになるかもしれない。
これからも、やってくる季節を、軽やかに楽しんで行こうと思う。






# by haryhareh | 2024-03-07 17:25 | あたしのこと | Comments(0)

パッピーアワー(2)

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新幹線に乗り換える時に突っ切る新なにわ食堂街。
美味しそうなものばっかのオープン食堂ゾーンである。
今日は新幹線から御堂筋線に乗り換える道すがら、また違うパッピーアワーのポスターを見つけた。


前回のお店より1時間早い朝10時から晩5時までですってよ。
さすがっす大阪。


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前回見つけたハッピーアワーはこちら。
おお、夕方6時までやっている。
1時間ずらしたこのビミョーさがいい。




ここ数年、新幹線乗り過ぎて、いろいろ楽しみを見つけている。
おにぎりを難波の駅ナカの夢屋で買って、
かっちかちの唐揚げもつける。
お気に入りはマグロわさびマヨネーズと、
ちりめん山椒のおにぎり。


ほかほかを抱いて、御堂筋線で北上。
新大阪で新幹線に乗り込むと、
まだ温かいおにぎりをおっさんみたいにわしわしと食べる。
なんとうまいぜよ。



先週に実家に帰り、母の診察に付き添ったのに、
他にどうも気になることがあり、また母のとこへとんぼ返り。


少し耳が遠く、特にここ1週間は右がほとんと聞こえていない。
いい左耳もよくない。
そのせいか声も異様に小さく、
ひとりぼんつんといたり、
電気もつけないで横になっていたりした。
全く笑顔がない。


私も長いこと家を開けられないし、
週が明けたら耳鼻科に行ってね、
と言って帰ってきたばかりだけれど、どうも気になる。
それで、昨日また実家に帰り、老人ホームの母と一緒に医者に行ってきた。


行って良かった。
耳の鼓膜の奥にたっぷり水が溜まっていた。
鼓膜を切開して、水を出します、
大丈夫ですよ、と先生が言ってくださり、一安心。
1時間くらいじっくり小さな切開手術。
終わるといきなりよく聞こえるようになったらしい。


両方終わり、空気を通してもらったら、
さらにすっきりして、
外に出たらさらにクリアーになったらしい。
母の笑顔が弾けた。
薬をもらい、ゆっくり歩いて買い物をしながらホームまで帰った。


音が聞こえにくいと、コミニュケーションもうまくいかないし、だんだん疎外感が募る。
大切なこともうまく伝えられないし、
うまくできない。
それがきっかけで認知症が進むこともあるという。


いつものおしゃべりおばあさんに戻り、ホームの友だちともきゃあきゃあ話している。
やっと世界が母に戻ってきたのだろう。
いつもひとりで越えてきたのだ。
88歳。
怒鳴り散らしてばかりなんだけど、
間に合って良かった。





# by haryhareh | 2024-02-26 18:51 | あたしのこと | Comments(0)

本日のランチ

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本日のランチはおでん定食。
年越しそばを頼む近所のおうどん屋さんでいつも食べてるやつ。
私が結婚する前からあり、
もう40年以上続いているお店だそう。


食べ物屋さんはほんとに難しくて、
美味しいとかおしゃれだとか話題になり、
人が集中するうちに他の客が離れて、
いつの間にか閉店してしまっている。


このお店は、コツコツとメニューやお店の内装,外の大看板などをずっと更新し続けている。
変わらないものと変わっていくものの塩梅がいい。
変わらないと思える味もきっと見えない努力のたまものなんだと思う。



おでんの味も出汁がきいていて、
少し甘くてしみじみ美味しい。
年齢もあるのだろうけど、
今、特別ではない美味しいものを食べるのがいちばん幸せだと思うようになった。



料理はいちばん嫌いな家事なのだが、
これまではちゃんと作ってきた。
次男の結婚式に、お料理上手なお母さまと紹介されたのは良かったけれど、息子の好きな料理はハヤシライスだったいうのも衝撃だった。
確かに大好きだったけど。


今はもうしんどいので、
一品だけちゃんと作り、サラダは買ってくるとか、
コロッケや唐揚げを買ってきたら
豚汁だけはむっちゃ美味しいのを作るとか、
楽しく手抜きしている。


以前、一人暮らしの母の晩ごはんに、
4軒の宅食を頼んだのだけれど、
どこのものもすぐに食べないで冷凍庫に突っ込まれるようになった。
やはり少しでもひとの手が入ったものでないとあかんのやなと痛感した。


だから、もう昔のように手の込んだものは作らないけれど、ささやかなものをささっと作ってみんなで食べている。
変わらないものと変わっていくもの。
そのあたり、やはり塩梅が大事なんだと思う。




『賢い医師生活』のソッキョン役の方が、
『ミセン』で、主人公チャン・グレのすぐ上の上司、というか先輩のキム代理を演じてらっしゃる。


キム代理、すごくいいです。
地方大学出身で、ひとつひとつ扉を開けて、やってきたとのこと。
人としての優しさや厳しさの塩梅がすっごく良くて、韓国ドラマの細やかさにまた脱帽です。


明日からまた実家。
母が突発性難聴かもしれないので、
病院に付き添うことにしました。
後悔しないように、がんばります。

# by haryhareh | 2024-02-24 22:28 | あたしのこと | Comments(0)

還暦元年。まだまだ食べざかり、伸びざかり。毎日、すっとんきょうに、真面目に生きてます。日々のこと、好きなこと、JONTEのことなどをだらだらと。アイコンは川島小鳥さんの写真集「明星」。


by haryhareh
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