大人になるというのは
初々しさが大切なの
私はどきんとし
大人になってもどぎまぎしたっていいんだな
ひっそりと汲むことがあるのです
中学生の頃に、茨木のり子さんのこの詩に出逢った。
教育ママンだった母が買ってくれた中学生向けの全集の中に、
中学生用に編纂された詩集があった。
この「汲む」は、その詩集の中の一つの詩だった。
自分が大好きで、大嫌いだった。
自意識ばかり肥大して、きゅうきゅうして、
うまく動けないし、うまく言葉を見つけられない。
傲慢なのに、恥ずかしがり屋で、八方ふさがりの内面を抱えながら、
それでも不器用に生きようともがいていた。
そんなとき「初々しさが大事なの」という人がいた。
きちんと挨拶ができなくても、
挙動不審でもいいのよ、といってくれる人がいた。
なめらかに、そつなく放たれる言葉なんてくそくらえ。
ガキの悪態に傷ついて、シュンとしてもいいんだよ。
そう教えられた時、私は少しだけ前を向いて歩いて行けそうな気がした。
一番衝撃だったのは、
「堕ちてゆくのを 隠そうとしても 隠せなくなった人を何人も見ました」
というフレーズ。
何もわからないのに、
ああ、アタシは今も未来も堕ちて行きたくはない、と思った。
この詩に出逢って、もう40年近くたつ。
いまだ自分は堕ちていってはいないか、と臆病に点検しながら生きている。
堕ちているか堕ちていないかは、自分ではよくわからない。
それでも、茨木さんのいろいろな詩に叱られながら、
いまだ、不器用に、ゆっくり、元気に生きている。
こらからも、それは変わらないと思う。
あたしは今日32歳の最後の日を迎えたこの方が大好きです。
札幌雪まつりで大はしゃぎする世界一可愛い奇跡の32歳のおにーさん。
うふ、こんな顔してますが、素顔はかなりのイケメンです。
あしたは33歳。
早いなぁ。
最後の日を大事に笑って過ごしてくださーい。
君のこと、大好きだからね。