熟れる一日 吉野弘
赤い水瓜の内側のような
夕焼け。
こんなに良く熟れる夏の一日もある。
空にいらっしゃる方が
大きなスプーンで
ひと掻きずつ
夕焼けを
掬って 召し上がるのか
赤いおいしそうなところが
ゆっくり 減ってゆく。
暑かった昼のほとぼりのさめないまま
たちこめる青い暮色。
空の高いところに
かすかに赤い横雲が一筋
食べ残された風情で。
<「新選現代詩文庫121 新選吉野弘詩集」 思潮社 より引用>
あまりに暑いので、リトルマーメイドに飛び込んで、
すいかのしゃりしゃりした飲み物を頼んで、
ひとりでしゃりしゃりズズズーとしてみた。
ずっと忙しくて食欲もなかったのに、ちょいと胃が動き始めた予感。
これでまたご飯もちゃーんと食べられるだろうか。
青い夕暮れの季節になった。
夏は日が長いので、遅くまで日没を楽しめる。
夏の日没はいちばんやるせない。
嫌なものを見た、と目をそらせる時代を経て、
また夏の熟れて行くような日没をなんのこだわりもなく見れる季節がきた。
ひとり沈んでいく空を眺める。
家の灯りは決して、ビールか冷えたワインを片手に。
オレンジは茜にかわりやがて青に沈んでいく。
太陽は沈みきるとき、一瞬空をご褒美のように燃え上がらせる。
生駒山は限りなく藍で、山のその向こうはじょんてさんが生まれ育った大阪。
きらきら光る稜線にじっと目を凝らす。
まっ、そんなオサレな時間には今も昔も縁はなく、
今年も余裕もなくばたばたしていて、
気が付いたら夏になっていた。
だから村野四郎さんの「熟れた一日」を読んで、
自分の中から不純なものを浮き上がらせる。
ゆっくりゆっくりと。
嫌な自分がいっぱいでも、最近は自分を嫌いにはならない。
それでも、今日のアタシは嫌だわ、と思うと、
ことばのチカラに触れて、ひたひたとことばのチカラをいただく。
さあ、これでいい。
なるようにしかならない。
困ったことになったら、そんとき悩もう。
人として試される日々。
自分としては余裕なんてなくて、やっぱり無我夢中。
ちょいと誰かに弱音を吐いて、誰かに甘えて、
無我夢中で生きる後に、へっへっへと笑うあたしがいつも残る。
今日は「熟れる一日」を見届けられそうだ。
もしこれを今読んでくださっている方がいらしたら、
一緒に眺めませんか。
すいかのような雲が宇宙に吸い込まれていく時間は素敵。
いつも読んでくださり、ありがとうございます。
なんばパークスのパンケーキ屋さん。
友だちと「だめよダメダメーー!」のネタを
デカい声ではおしゃべりしながら、食べた。
知らんかったけど、あれは南極何号系のネタだということをはじめて知る。
奥でハイネケン呑んでる友だちが教えてくれた。
じょんてさんも「だめよダメダメー!」ネタすきなんだよね。
まっ、うっふっふー
エハちゃんになりたいシリーズ。
じょんてさん、いい笑顔。
ああ、あたしはエハちゃんになりたい。
じょんてさん、どないしてるんやろ。
最近忙しかったから、このまま逢えなくなったらどうしよう、
とかマイナスなことばかり考えてしまった。
あたし、はやくじょんてさんに逢いたいです