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愛はいっぱい

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    茨木のり子


鶴が
ヒマラヤを越える
たった数日間だけの上昇気流を捉え
巻きあがり巻きあがりして
九千メートルに近い峨峨(がが)たるヒマラヤ山系を
超える
カウカウと鳴きかわしながら
どうやってリーダーを決めるのだろう
どうやつて見事な隊列を組むのだろう


涼しい北で夏の繁殖を終え
育った雛もろとも
越冬地のインドへ命がけの旅
映像が捉えるまで
誰にも信じることができなかった
白皚皚(はくがいがい)のヒマラヤ山系
突き抜けるような蒼い空
遠目にもけんめいな羽ばたきが見える


なにかへの合図でもあるような
純白のハンカチ打ち振るような
清冽な羽ばたき
羽ばたいて
羽ばたいて
わたしのなかにわずかに残る
澄んだものが
はげしく反応して さざなみ立つ
今も
目をつむれば
まなかいを飛ぶ
アネハズルの無垢ないのちの
無数のきらめき







こころをシャキッとするために、こんな詩を読む。
ちょい、涙が出そうになる。
ちょっとした言葉のトゲに、鬱々していた昨日。
いつも元気な私にも、実は苦手なところがある。
いつもは隠しているけど、めっちゃブラックな自分。


昨日は次男くんが大好きな鍋の日。
残業で帰って来ないので、先にダンナくんとわしわしいただく。
野菜がうまーい。
もっと寒くなると、白菜が美味くなる。
ああ、楽しみだなぁ。


あのね、あのね、と母との電話のことを話す。
ふーーん、そうか。
君は親子だから、そのヘンは割り切れないやろな。
でも、それは君も同じでしょ、ともいう。
うちの息子たち、無条件にかわいいでしょ。
だから、お母さんも一緒なんだって。
息子が気になって、かわいくて、たまらないんだよ。
いくつになってもさ。


うん、それはわかる。
でも、ちよっとたとえが変だけど、
浮気相手と布団のなかに居ても、決して浮気と認めてはいけない、というのがあるよね。
あれは、打ち合わせ、だとか、ちょっとした気持ちいいコミニュケーションとか云い張って、
絶対認めちゃだめー!ということ。
なんかね、母にもそんなとこを守ってほしかったというか…。
娘より息子が可愛いのはわかるけど、
やっぱさそれポロッとを云っちゃおしまいよ的な気分なんだよね、最後はいつも。
悪気はないし、愛はいっぱいあると思う。
ただ、ちょこっと求めるものがすれ違うんやろなぁ。


ほんま、おまえ、いくつやねん、とダンナくんは笑いながらいう。
またかという顔をしている。
このしつこさに、ずっとつきあってくれる。
おかげで、同じことを繰り返して、いっぱいもがいて、少し少し大人になった。
人より10倍くらい手間も時間もかかったけどね。
でも、まだまだだから。
ちゃんと大人になるには、あと20年くらいはかかると、とワシは思う。




一転して、朝、東京の息子からお電話。
ひと夏病欠していたので、給料が半分になり、SOSがなんとなくあったので、
先日ちょいお小遣いをおくってやった。
そのお礼。


身体の事を聞き、ご飯は食べているか、と聞き、大丈夫というので、
5分くらいして、電話を切る。
そのあと、仕事のことを聞いてなかったので、また、折り返し電話。
「仕事は?」ときくと、2時間ほど残業して、帰ってくる日々。
そうか、安心した。
で、飲みに行ってはないやろな、というと、
今週は1回だけやから、めっちゃえらいやろ、という。


アホかっ!おまえは。
さすが、あんとき、吐いて下してへろへろで、なかなか治らなくて、
起きてられなくて、横になりながらも、
「はよー焼き鳥でビール飲みてーー」とつぶくので、
ああ、この子は大丈夫だ、と思ったぞ、と話す。


でも、ほどほどにしとくんやで。
うん、わかってるねんけど、
帰りのエレベーターで「晩ごはんがてら、ちょい行こうぜ」と云われんねん。
ほんま、こまるわ~。


もー、ビールは生チュー2杯くらいにしとくんやで、というと、
2杯な~、ちょっとそれではあかんな。
最近はポッピーばっかり飲んでるしな。お母さん知ってるかポッピー?
かなり安く飲めるんやで、という。
知ってるわ、お母さんが東京におった時からあるわい、と言い返す。
まさに、懲りないおバカ親子である。




愛はいっぱい_c0315386_13113809.jpg



やっぱこのじょんて~053.gif も好き。
スーツ着てほしいなぁ~~010.gif
それも、マタのあるスーツ。
君が心配するみたいに、ケツも腰も太もももぜんぜん厳つくないから~
全身をトータルに鏡に映してみ。
むしろ、スラーとしたイケメンで、めっちゃスタイルいいのに。
知らんやろけど、君、めっちゃいいオトコやから。
ちょっとおらんよ、そこらには。


で、久しぶりに、うっぎぁーー!といいたい。
今年も絶叫したい。
させてくれ。
でもしつこくいうと、あまのじゃくだから、ぜったい着てくれない。
人になんやかやいわれるの、大嫌いやもんね、君。


うー、どうしたもんか~。
遠くから雨乞いでもしようか、
それとも大福とかおはぎとかやめて、願掛けしようか。
じょんてがマタのあるスーツ着てくれますように、と。


最近なかなか逢えなくて、でもさー。遠くから思うのも愛だから。
逢えない時間が、愛を育てるのさ、と郷ひろみさんもかつてゆーてはる。
愛はいっぱいあるのだよ。


じょんてさん、冬ライブにスーツ来てーー024.gif
できたらネクタイも締めてほしいぬぉーーう。
ほんとは、どっちもいいよ~ん。
あたしは、君が大好きだからねん010.gif010.gif010.gif







Commented by まめちゃん at 2014-10-19 06:01 x
おはようございます。
日曜日だというのに朝イチからお仕事なの。。。
可愛い息子たちをほおりっぱなしなのよ、このところ。
娘が帰ってきて、娘にかまけているけど、これでいいのかも、と
カスミさんのブログを読んで思うわけ、です。
彼女も<ママにとって特別だものね>と本音を言われたこともあったし
まあ、子供たちはいつまでも甘えた、なのです。
長男君、可哀想な夏だったですね。
20何年間生きてきた厄が一度に出たのですから
これからきっと運気上昇することでしょう。
カスミさんのジョンテさんのこのスーツ姿。前にも載せていらしたけど
男前です。唇の端がちょっと上がっている所が素敵。
前にも言っていらしたけど、あの韓国の俳優さんをさらに都会的に
した感じで、イケメンです。。。
あと、この詩。心が澄むような情景で、朝から活が入りました。
あ~久々にコメント書いてしまいました。ありがとう。
Commented by haryhareh at 2014-10-20 17:13
◇まめちゃんさま

こんにちは。
コメント、いつもありがとう。うれしいです。
娘さん、帰ってらして、まめちゃん、とっても楽しそうよ。
みんなでそれぞれがんばってきたご褒美みたいね。
みんなうれしそう。家が華やぐっていうの、よくわかるもん。
子どもが一人去り二人去りして、夫婦二人になって、
サバサバしてたんだけど、家族が揃うと、やっぱ楽しいし、
こちらまで華やかな気持ちになるよね。
時間はとどまることはないし、またどんどん変わっていくだろうけど、
先のことを憂うより、今を楽しまなくては、とまめちゃんちを見てて、思います。

で、やっぱね、息子と娘は違うと思うねん。
それを自覚して、めいっぱい可愛がりまくる。
目の前の存在を。それで、いいよね、あたしたち。

じょんてさん、素敵でしょ。
オトナの雰囲気と、小5くらいのあかんたれと、
おもろい大阪のにーちゃんと、謙虚でやさしいところと。
いろいろな顔があって、いいですよ。
あたしの生きるエネルギー。
じょんてだけではなく、家族やまめちゃんたちがいてくれるから、幸せ。
あの詩、いいでしょ。
たまにビシッと叱ってほしいとき、茨木のり子さんにお世話になるアタシです。
by haryhareh | 2014-10-18 14:49 | 好きな詩や本のこと | Comments(2)

還暦元年。まだまだ食べざかり、伸びざかり。毎日、すっとんきょうに、真面目に生きてます。日々のこと、好きなこと、JONTEのことなどをだらだらと。アイコンは川島小鳥さんの写真集「明星」。


by haryhareh
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