2015年 06月 12日
渡良瀬橋をききながら |
ちちんぷいぷいの歌碑物語。
福島くんという28歳には見えないアナウンサーが担当している。
福島くんは昭和歌謡が大好きなのだ。
今日は、森高千里さんの「渡良瀬橋」であった。
去年の森高さん。
いつまでもお美しい。
歌声もお変わりない。
あたしは「渡良瀬橋」が流行ったころは、
おっさんのようなナリでイノシシのように生きていた。
子育てや生活に疲れて、体型は相撲取りのようだった。
だから、キュンとする想い出の曲ではない。
どちらかといえば、
甘ったるい、鼻にかかった舌足らずな歌い方に、けっ!!と悪態。
見た目もファッションももろ男子の大好物、
いつの時にも、男子から特別扱いされる女の子。
あたしからは、一番遠くにいた女子であった。
そんな人が「わたしがおばさんになっても」だと。
おばさんをバカにすんな。
それは自分がおばさんにはならないと確信している人の発言である。
おばさんである自分が、はるーか遠くにあるに決まっていると、
意志的に思っている人の歌である。
この前の同窓会を思い出す。
宴もたけなわとなった頃、
男子たちが一斉に「よしながゆりこさまに逢いたいなーー!来年は呼んでな」と言い出した。
そうそのゆりこさまは、雰囲気が千里さまに似ているのだ。
こちらの千里さまは田中角栄の家の向かいにある某女子大を出て、商社マンと晴れて結婚し、
今はセレブ生活をブログなどに載せて、
あいかわらずブイブイいわせているらしい。
あたしには少し苦い思い出がある。
大学には入って初めての秋。
あたしは寮祭の文京区ハイキングというのに参加していた。
大がかりなオリエンテーリングみたいなもん。
鳩山御殿から、村上春樹が半年住んだ和敬塾、当時の講談社の社長野間省一邸、田中角栄邸と、小汚いかっこうで走り回っていた。
ふと見ると、目の前の某女子大では華やかな文化祭をやっていた。
あたしたちはジャージでちょいとお邪魔することにした。
そこで、たまたま偶然にゆりこさまにばったり。
あたしはうれしそうな顔をして、話しかけようとした。
が、ゆりこさまは少し戸惑ったような顔をして、挨拶もろくにしないで、
さっさとマンドリンを抱えて行ってしまった。
どうもスルーされたようだった。
小汚い格好で、うれしそうに近づいたからだろうか。
名門お嬢さま大学には、似つかわしくなかったのだろうか。
ふんっ!
この前の同窓会では、一次会からそんなゆりこさまの話で盛り上がる。
高1まではフェリーで通ってたくせに。
島に、まだ橋が架かってなかったし。
そんな意地悪もいってみたりする。
でも、相変わらず話題の中心にいる。
やっぱりいつまでも特別扱いされる女の子っているんだなあ。
ええのーー、おばさんになってもちやほやしてもらえて。
きっと今の千里さまのように、いつまでもお若くあるのだろう。
あたしも生まれて変わったら、
森高千里、になりたいもんだい。
と、心の中でちょいとつぶやいてみる。

かわいいのー、じょんちゃん。
いつもひたむきだもんね、君は。
それだけは変わらないね。
今、歌声はかなり進化して、昔のCDを聴くと、びっくりする。
でも、あたしはあの頃のじょんての歌声も好きなんだ。
うまく説明できないけど。
今の新しい曲たちも、そろそろ手渡してもらえそうだね。
たまらなく苦しい時が最近はいっぱいある。
でも、たくさんの君のことばや表情や歌声を思い出すと、めっちゃにやけてしまう。
君が事務所をやめると伝えてくれたとき、えらいこっちゃ、と思ったのに、
同時にアップされたガラコンのスーツ姿見て、やたらにやけたように。
そんな思い出は、あたしの心の奥にそっとしまってある。
大事なことは誰にもいわない。
君はほんとにいい人で、いいオトコだね。
あたしは、やっぱり君のことが好き。
いつもいつもありがとね

by haryhareh
| 2015-06-12 17:32
| あたしのこと
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