最近は食べることにまつわる小説やエッセイばかり読んでいる。
食べものは生命の源なのだろう。
やさしい食べものの話を読んでいると、疲れ果てうつむきがちな自分の中に、
ゆっくりあたたかいものが動き始める。
いろんなものが滞って動かない。
そこから悪い方に考えてしまうから、
身体には、こんなやさしい刺激はありがたい。
吉本ばななさんが著書「おとなになるってどんなこと?」の中で、
自分で自殺が近づいたと思ったら、生活を整えましょう、というくだりがあった。
こざっぱりと部屋を整え、身体にやさしいものを腹八分目に食べる。
ネットやスマホなどには少し距離を置いて、寝れなくても決まった時間に布団に入り、
規則正しい生活をしましょう、といった内容だった。
ああ、そうだな。
自殺を考えるまでにいかなくても、
苦しいとき、煮詰まったとき、もうだめだと思ったときは、
こうして形から入ればいいんだ。
部屋を掃除して気持ちのいい布団に寝る。
温かくて消化のいい美味しいものを食べる。
要らない刺激や嫌な人から遠ざかる。
なにもうまくいかない本質といまさら格闘しなくてもいいんだ。
それより、周りから気持ち良く整えてゆく。
それで何かが悪いように傾くのがとめられるかもしれない。
まるで子育ての時と同じである。
内田樹先生と名越康文先生の著書「14歳の子を持つ親たちへ」に、
よく似たことが書かれていた。
ややこしい14歳の子どもとて、もはやあまり親ができることはない。
お布団を干して、美味いご飯を作って、ご飯食べる?お風呂入り、などと声をかける。
あれこれいわないで、そんなくらいでいいんだと。
このことばで、子育ては特別なことではないんだと思えた。
ばななさんはいう。
〈辛いことは、その場ではほんとうに辛いし自分を深いところまでゆがめるけれど、
あとで必ずなにかの土台になります。そう思って辛抱するしかないんです。
ポジティブ思考でも立ち向かえないし、ないことにもできません〉と。
確かに深く生きるには自分ときちんと向き合うしかない。
ただ、それがあまりに苦しいときもある。
そんな時は美味しいものを食べて、しいんと美味しい本を読む。
ガス欠のようになって、きちんと本を読めなくなったあたしを救ってくれたのは、
そういった本たちだった。
そして、今、やっとゆっくりゆっくりと力が満ちてきたような気がするのだ。
大好きな地球ゴージャスの記者会見の時のじょんてさん
素敵でしたねー
森公美子さんをエスコートして登場。
うちのじょんてはやりますよ。
ソギルを演じたじょんては、演じるまで悩み苦しんだようです。
いや毎回葛藤だらけだといいます。
ががばば事件を始め、
あんた、なにするねん と、ときどき宇宙人みたいに思うこともありますが、
あたしのじょんてには鋭い洞察力があり、深い人間力があります。
鈍い人間にはあんな歌も演技もできはしないでしょう。
その葛藤をいつも素晴らしい演技にまで昇華させてゆきます。
たまーに宇宙人ちゃうかと思うにしても、素晴らしいヤツです。
あたしはよく本をじょんてにプレゼントするのですが、
今回の関西じょんてツアーでは、食べものにまつわる漫画本を何冊か差し入れしました。
シブい東京グルメ漫画本のようなのも一冊。
食べものは元気出ます。
美味しいもの食べて、好きなものと好きな人に囲まれて、
今日も元気にいてほしいといつも願ってます。