素顔で微笑んでほしい
できたら
愛に我を忘れて
その瞬間のあなたは
花のように自然で
音楽のように優雅で
そのくせどこかに
洗いたての洗濯物の
日々の香りをかくしている
かけがえのない物語を生きてほしい
できたら
小説に騙されずに
母の胸と
父の膝の記憶を抱いて
涙で裏切りながら
涙に裏切られながら
鑑の中の未来の自分から
目をそらさずに
< 谷川俊太郎・詩 田淵章三・写真【今日まで そして 明日から】より >
たまには愛について語ろう。
最近、愛にも努力がいるんだなと思うようになった。
母性というものも後天的なもので、
妊娠したり赤ん坊を産んですぐ、降ってわくもんではない。
やはり努力しないと身につかないと思う。
他者に振り回され、自分の時間はなくなり、
それでも愛さなくてはいけない。
母性は「君を守りたい」という感情なのだと思う。
たくさん愛して、手をかけて、お金も使って、独り立ちさせる。
それでさっぱり終わり。
子育ては見返りのない大切な大事業なのだ。
愛とて、いくら最高に好きな人と結婚できても、
お互いを大切に大切に扱わないと、しゅわしゅわとしぼんでゆく。
いつも大切な人を見て、感じて、触れて。
目が合うと頬笑みあう。
してもらったこと、うれしかったことに「ありがとう」という。
足りない部分をそっと補い合う。
それでも、見失う時があるかもしれない。
そんなとき、好きな人の胸にぐっと鼻をつけて、くんくん匂いを吸い込む。
Body Shopのフレグランスの香りがする。
「いい匂い」というと、すごくうれしそうな顔をする。
確認するというわけではないけど、
愛を続けるのには、こんないろいろな手続きがいる。
数年前、「おまえ、最近俺に興味ないやろ」と突然言われた。
確かになかった。
長いこと二人で支えあっていろいろなことを越えきた。
子どもも自立した。
やっとダンナくんの仕事がうまく回り始めた頃のことであった。
もういいか、とばかり、少しそちらはおろそかになっていた。
そこでの鋭いツッコミである。
人は愛に敏感なんだな。
人はいつでもわがままで、さみしがり屋。
内心、うげー!!であった。
が、いやいやそんなことないよ、大事にしてるよ、という。
愛はわしにはよくわからない。
愛はどうも貯金ができないようだ。
愛は常に自転車操業。
愛はいつも更新されたがる。
うぉーい、ちょい面倒くさい。
なんせ、自分が大好きなあたし、愛に向いてない。
結婚も愛も戦いですもん。
がんばろう。
★JONTE NEW ALBUM
毎日【Reboot】を聴いている。
とぎれとぎれにしか聞けないので、
JONTEのよろこぶつるっと聴きというのはなかなかできない。
でも、朝はいつも最初から聴く。
バットマンが小さく叫び、走り、
不思議な歌声が夜空に永遠に広がってゆく。
いいアルバムができたね、JONTE。
ほんとうにうれしい。
これまでのJONTEに、いろいろな新しいスパイスがまぶされて、
真新しい音楽になっている。
なにより、JONTEがむーちゃカッコいい。
そんなますますカッコよくなるあたしのJONTEのアルバム。
ぜひ手に取って、聴いてみてください。
一度聴いたら、誰もがJONTEの歌声に恋をする。
そんくらいええ声です。
歌声だけで、あちらの世界につれていってくれます。
ぜひ、人生の歓びを見つけてくださいーい。
(おまけ) ジョニー・デップに少し似てるJONTE↓