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しいんとする


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みずうみ
    茨木のり子


だいたいお母さんてものはさ
しいん
としたとこがなくちゃいけないんだ


名台詞を聴くものかな!


ふりかえると
お下げとお河童と
二つのランドセルがゆれてゆく
落葉の道


お母さんだけとはかぎらない
人間は誰でも心の底に
しいんと静かな湖を持つべきなのだ


田沢湖のように深く青い湖を
かくし持っているひとは
話すとわかる 二言 三言で


それこそ しいんと落ちついて
容易に増えも減りもしない自分の湖
さらさらと他人の降りてはゆけない魔の湖


教養や学歴とはなんの関係もないらしい
人間の魅力とは
たぶんその湖のあたりから
発する霧だ


早くもそのことに
気づいたらしい
小さな
二人の
娘たち
          (茨木のり子『落ちこぼれ』から「みずうみ」理論社)










犬が飼いたいなぁ。
最近やっとそう思うようになった。
黒ラブのカノンが死んでもう7年。
でも、まだ気配がする。
家の周りをうろうろ。
雨戸を開けたら、満面の笑みで待っていそうな気がする。
私がいるリビングをじいちゃんちの玄関から見ているような気がする。


カノンにはひたすら愛されることを学んだ。
彼女はなんの見返りもなく、ただただあたしが好きだった。
あたしを愛し続けた。
いつもあたしを見ていた。
どんなに邪険にされても、
健気にじっとあたしの目を見ていた。




JONTEライブの時、
あたしはカノンのような目をしているかもしれない。
ひたすら愛されたい。
こちらを見てほしい。
死ぬほど、穴が開くほど、見つめている。
そんくらい真っ直ぐなカノンであった。


誰かに愛される。
文句なしに愛される。
デキの悪い自分でも愛される。
いい気なもんで愛される。
手放しで愛される。
そういうのって、とてもいい気持なんだな。
やっとそれがわかったのは、カノンが死んでからだった。





来年は0時点(細木先生だと大殺界)の最後の年。
犬を飼うなら再来年からだと書いてあった。
まだまだ地下にもぐる日々。
運気が上がりだす年から飼いだすのがよいでしょう、とのこと。
それでなくとも、今は元気がない。
なんか踏ん張れない、
しんどい。
身体が頑強だから、これで済んでいるだろう。
波乱万丈の50代である。



考えるに、あたしは生きることに慣れることがない。
毎日は新しいのである。
毎日が初体験。
経験値なんた役に立たない。
人は真新しい日々を生きる。


茨木さんの詩「みずうみ」は時々出して読む。
しいんとした場所。
しいんとしたもの。
それを大事にしよう。
大事なものはほとんど目に見えない。
それをすぐ忘れる。
目に見えるものだけで、いつも大きな声を出して、地雷を踏む。


目に見えないものに想いをはせ、
大事な人の、そして自分のそれを忘れないで、
たくさんの喜怒哀楽を抱きしめてまた生きよう。
しいんとした場所を破壊されそうになったら、
心の中で、断固Noといって、さりげなくそこを去ろう。


誰かを簡単にわかってはいけない。
そして、わたしを簡単にわかってほしくない。
人は難儀な生き物だ。
わけわからんと、卒然と立ちすくむこともあるだろう。
しいんとした場所とはそういうものだと思う。
深くて得体の知れないものだと思う。






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アルバムができあがった時、
和田さんのブログにいたJONTEさん。
もの食べる時、ほんといい顔してる。
ニット帽かぶると、きれいな顔が浮き上がる。
ほんときれいな顔をしてる。
最近はNoニット帽らいしい。
いいことだ。
頭皮と地肌を大事にしなくては。


JONTEのファンになって長い時間がたつ。
オーディションは知ってたし、
イケメンの大阪のにーちゃんが受かるといいな、と思っていた。
でも、ほんとに出逢ったのは、橋爪功さんのドラマであった。
あっというまであった。
みなさんが大切にしてきたJONTEを、
あたしもそっと慈しむように応援してきた。


これからもずっと好きでいれるといいな。
一緒にこれからも笑ったり、泣いたりしたい。
ジョンくん、大好きやで。
あたしは、そんなことをいつも想っている。





by haryhareh | 2016-12-28 16:13 | 好きな詩や本のこと | Comments(0)

還暦元年。まだまだ食べざかり、伸びざかり。毎日、すっとんきょうに、真面目に生きてます。日々のこと、好きなこと、JONTEのことなどをだらだらと。アイコンは川島小鳥さんの写真集「明星」。


by haryhareh
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