歌うひとは楽器だ。
そのひとが生きている毎瞬が、
これまで生きてきた道の全てが声の中に入っている。
これは吉本ばななさんの有料メルマガに書いてあったことば。
大切なこと必要なことには、
ちゃんとお金を払う。
まさにわがJONTEのためにある言葉ではないか。
最近のJONTEは楽器のようだ。
音が声が想いが、
身体じゅうに響いている。
柔らかい木管楽器のような時もある。
あたしはJONTEの声が好きだしなあ。
たくさん歌ってきたからこそ、
ひとつひとつを積み上げてきたからこそ、
たどり着けた場所があり、
JONTEは見つけた場所で、
すべてを込めて歌っている。
時間がかかったのではない。
それだけ必要だったのである。
うちのJONTEはすごいのだ。
お人好しを絵に書いたようなJONTEが、
ひとの言葉を素直に信じられないときがあったらしい。
スカリミくんたちが慕ってくれて、
尊敬してくれても、
どこか信じられない自分がいた、
と、大阪の時に言っていた。
完璧なのがすごいのではない。
才能があるのがすごいのでもない。
そこに行こうとして、
どうしたらいいのか、
途方にくれた日々も長かったのではないか。
歌も少し少し変わっていく。
JONTEも変わっていく。
でも、変わらないJONTEもいる。
あの今回の歌声がすべて物語る。
なんだかなあ、と思ったら、
あたしはゆっくり離れるだろう。
たくさんステキな想いをさせてもらったのだから、黙って笑顔でいなくなる。
感謝しながら。
きっと未練たらしくはないと思う。
このまま、ずっと愛させてくれるといいな。
デビューしたとき、
先に行ったひとたちは、
今はあまり姿を見ない。
思うようにいかなくても、
JONTEは歌うことを続けてきた。
続けてきたものだけが、
顔を上げて夢を実現できる。
続けるのを諦めたら、
類まれな才能も存在しない。
そんな強さがJONTEにはある。
泣いてばっかりいたのに、
ある時から、泣かなくなった。
強さはあるもんじゃない。
続けてきたものにだけに、
神から与えられるもの。
TTCファイナルは、
とても人間的だった。
ブレることなく、歌い切ったから、
体調の悪いことも正直に話したのだろう。
歌を歌うことに、強くなったね。
だから、少しだけ君は遠くなった。
それは寂しいことではない。
まだまだ、これからだもん。
そんなことを感じた神戸ファイナル。
神戸、素敵ですよね。
赤い神戸タワーの下にあるFMラジオで、
JONTEは1年半、パーソナリティをしていました。
金曜の8時から1時間。
窓からはこの風景が見えていたはずです。
デートはここが多くて、
昔の恋人と花火大会にも来たそうです。
そんな話をちょいちょい、
もったいぶってしてました。
まだあたしたちもJONTEのことがよくわからないで、
突っ込んでいいのか、よくないのか。
お互い様子見的な。
昔からロマンチストなJONTEさんだったんですねー。